クリスマスカードを英語で書いてみよう!イギリスの家庭で定番の過ごし方って?

2018年も残すところ2カ月を切り、最後のイベントといえば、クリスマスです。日本では「恋人と過ごす日」のように思われがちなクリスマスですが、キリスト教圏の国では「家族で過ごす」と聞いたことがある人もいるのでは。今回は、『ENGLISH JOURNAL』12月号から、イギリスで定番のクリスマスの過ごし方や、クリスマスカードの書き方について、紹介します。

「家族団らん」の一日

イギリスで過ごすクリスマスについて、ご自身もイギリスで暮らした経験のある、翻訳家の松丸さとみさんは、こう紹介しています。

イギリスのクリスマスは、みんなでクリスマス・ディナーを囲む、「家族団らんの日」。日本のお正月に近いイメージです。 25日と26日は、国民の祝日となっています。そのため、多くのお店が閉店し、交通機関もほぼ運休となり、街は静まり返ってしまいます。

外国から観光で訪れるには、一年で最も不便な時期とも言えるでしょう。 もし、イギリスのクリスマスを楽しみたいのなら、地元の買い物客や海外からの観光客が街に溢れてにぎわうクリスマス前の数週間の方が、楽しく過ごせるかもしれません。

家族でゆっくり、というイメージはまさに、日本でいうお正月のようですね。

26日はなぜ祝日?

25日に加えて、26日が祝日であるのは、以下のような理由があるのだそうです。

クリスマス翌日を「ボクシング・デー(Boxing Day)」と呼びます。これは、使用人や郵便配達人などに感謝を込めて、または貧しい人への慈善活動の一環で、クリスマスプレゼントをあげる日のことです。プレゼントの箱(box)をあげる日なので「ボクシング・デー」と呼ぶ、と言われています。

こちらは初耳、という方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、box には動詞で「~を箱に入れる」という意味もあり、 この反対の「~を箱から出す」は英語で unboxと言います 。 YouTube などの動画投稿サイトで「unboxing」というキーワードで検索すると、プレゼントや商品を開封し、紹介する動画をたくさん見ることができます。

どうやって一日を過ごすの?

クリスマスの前日、24日の夜、子どもたちは寝る前に暖炉や自分のベッドに靴下を掛けておきます。もちろん、サンタさんからのプレゼントをもらうためです。

25日の朝、もらったプレゼントを持って、家族がリビングルームに集まります。クリスマスツリーの下にプレゼントを集め、お互いにもらった物を見せ合います。

お昼にクリスマス・ディナーをいただいた後、午後3時からはテレビで女王のクリスマス・スピーチを聞きながら1年を振り返ります。

この女王のスピーチ、実はYouTubeなどでも見ることができるそうです。

クリスマスカードを書いてみよう

日本では、年末年始の挨拶の定番といえば、元旦に届く年賀状ですが、外ではその少し前、クリスマスカードを送り合うのが一般的です。 とはいえ、一度も書いたことがないので書き方がわからない、という方もいるでしょう。

今回は送るべき時期や内容の構成例を、松丸さんに教えていただきました。

クリスマスカードは、届いたらクリスマスまでの間、部屋に飾っておくのが一般的です。そのため、飾って楽しんでもらえるよう、クリスマスの2 ~ 3 週間前に届くのを目安にしましょう。
気を付けなければいけないのは、クリスマスの時期はカードやプレゼントの郵便物が増えるため、到着まで時間がかかる可能性が高いということ。国際郵便であれば、なおさらです。

カードの構成例

年賀状にも「あけましておめでとうございます」といった定番フレーズがありますが、クリスマスカードの場合はどうでしょうか? 必ず押さえておくべき3つのポイントは、以下だそうです。

1. クリスマスのあいさつ
市販のカードの場合はすでに印刷されているものも多いです。

2. 相手への一言
イメージとしては、年賀状に添える一言のようなものです。

3. 結びの言葉
日本語でいうところの「敬具」に相当します。友人ならLove や Lots of love、Hugs and kisses、それほど親しい友人ではない場合やビジネス関係の相手であれば、Warmest wishes、Best regards、Sincerely といった言葉が適切です。

クリスマスカードを書いてみよう

『ENGLISH JOURNAL』2018年12月号では、このほかにも、クリスマス・ディナーはどんな様子なのかなどについて、より詳しく紹介しています。

また、カードを書く際に使いやすい定番のあいさつ、送る相手に応じた気の利いた一言など、英語でどういったらいいのか、メッセージ文例を掲載。 今年のクリスマスはぜひ、英語でのカードに挑戦してみませんか?

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イギリスのクリスマスを紹介してくれた松丸さんは、翻訳家としても活躍中です。

2018年9月には翻訳を担当された『限界を乗り超える最強の心身 チベット高僧が教える瞑想とランニング』が発刊。 9つのフルマラソンを完走した高僧が説く、心身を鍛え日々確実に成長していく技術の習得や、徳の高い人間になるための指南書です。

江頭 茉里
江頭 茉里

夢は自分が編集した本ばっかりの本棚を作ること。 熱しやすく、冷めにくい。好きなもの・趣味が多すぎるのが悩み

【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。

語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発

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